仙台牛とは？

黒毛和牛とは？

黒毛和牛は、日本特有の高級和牛品種の一つで、品質の高さと希少性から、高級な牛肉として知られています。
その名前の通り、毛色が黒く、和牛としては比較的大型で、全身にしっかりとした筋肉がついているのが特徴。
高品質な肉質と良好な霜降り、柔らかく、上質な味わいが特徴で、世界的にも高い評価を受けています。
「薩摩牛」「松坂牛」「神戸牛」「米沢牛」「但馬牛」「近江牛」などの人気ブランド牛が代表的で、それぞれの地域で独自の飼育方法やブランド化されています。

仙台牛の定義

・黒毛和種であること。
・仙台牛生産登録農家が個体に合った適正管理を行い、宮城県内で肥育された肉牛であること。
・仙台牛銘柄推進協議会が認める市場及び共進会に出品されたもの。
・（公社）日本食肉格付協会枝肉取引規格がA5またはB5に評価されたもの。

(参考：仙台牛銘柄推進協議会)

仙台牛の基準

仙台牛の基準は厳しく、A5、B5ランクの牛のみ。

日本三大和牛として知られている「神戸牛」「松阪牛」「近江牛」は5等級以下のものも含まれているため、日本三大和牛よりも厳しい基準になっています。
宮城県では、年間およそ15,000頭が食肉として出荷されていますが、仙台牛の名で出荷されるものは、そのうち約3割。厳しい基準をクリアし、最高ランクに格付けされた牛肉だけが「仙台牛」の称号を得ることができるんです。

和牛の等級とは？

和牛の等級は農林水産省の承認を得て制定された「牛枝肉取引規格」に基づいて決められます。
最高級ランクをAとし、A・B・Cの3つに分かれている歩留（ぶどまり）等級、最高級ランクを５として5・4・3・2・1の5つに分かれている肉質等級の二つの等級でランクを決めており、2つの等級を合わせたA5~C1の全15通りにランク分けされます。

仙台牛の味の特徴

肉質等級でも5等級のみの仙台牛の霜降りはきめが細かく、肉質がとてもやわらかいのが特徴です。
仙台牛の脂は融点が低く、手の温度でも溶けてしまうほど低い温度で溶けるため、調理する際に脂が溶けます。そのため、脂っこさをあまり感じさせず、口当たりのよいまろやかな風味になっています。
和牛特有の甘味と、脂っこさを感じさせない赤身の旨味を味わうことのできる牛肉です。

仙台牛のおすすめの食べ方

仙台牛のサーロインやヒレは良質な脂が豊富なため、柔らかく、焼き加減はミディアムレアやレアのステーキがおすすめ。
赤身のモモはすき焼きがおすすめ。割り下に溶け出す脂が野菜との相性抜群です。

仙台牛の誕生

仙台牛の歴史は、昭和49年に肉質の向上を図るため兵庫県から「茂重波(しげしげなみ)」号という優れた種牛(たねうし)を導入したところから始まります。4万頭以上の子牛を生産し,枝肉上物率（4・5等級）70％という成績を上げ,県内和牛の質的改良に偉大な貢献を果たし「仙台牛」の土台を築きました。その後,スーパー種牛と称された「茂洋(しげひろ)」号が誕生し,枝肉上物率87％を記録しました。現在では,その後継牛たちが活躍しています。

(参考：宮城県公式ウェブサイト「仙台牛・仙台黒毛和牛について」)

牛タン料理　閣

仙台牛を育てる農家や生産者も、伝統的な飼育方法や技術を大切にしながら、品質の維持向上に努めています。

仙台牛タンは仙台牛じゃない？

仙台で有名な「仙台牛タン」ですが、仙台牛タンのタンに使われている牛の産地はアメリカやカナダ、オーストラリア産です。仙台牛のタンだと思っていた！という方も多いですが、仙台牛のタンではないので注意！

牛タン料理閣の仙台牛タン

アメリカやカナダ産の牛も、和牛と同じように穀物飼料で育てられ、運動をさせないことで、脂身が多くなるため、 厚切りの仙台牛タンに最適なのです。
肉本来の味わいを大切にし、肉を柔らかくする加工(インジェクション加工)などを行わない閣。 
厳選されたアメリカ産、カナダ産・国産和牛を中心に、自信を持って提供できる牛タンのみを使用したこだわりの牛タンをご用意しております。

厚切りなのに柔らかく、サクッと噛み切れる、牛タンの概念を覆す、至福の食感。
噛むほどに口いっぱいに溢れる、厳選された牛たんのジューシーで豊潤な旨味。

希少な国産牛タンにも負けない美味しさをぜひお試しください。