

贈り物をする際に必要になることの多い熨斗(かけ紙)。水引や表書きは何が適切なのか、毎回悩みませんか? 水引や表書き、名入れと熨斗まで、それぞれのマナーや選び方をご説明します。最後には贈り物の目的別水引と表書き早見表を用意したので、このページを参考にして熨斗を選べば、贈り物をする際に毎回悩む必要がなくなりますよ。
①水引について
水引の色

一般的には、
とされています。
水引の結び方
□花結び(蝶結び) 
何度繰り返しても良い、一般的な祝い事に用います。
その用途 : 出産祝い、寿、内祝い、お礼、お中元、お歳暮
□結切り 
一度きりであって欲しい場合に用います。
その用途 : 結婚祝い、弔辞、お見舞い、快気祝
②表書きの種類
表書きは、上段の中央部分に書きます。贈り物の目的に合わせたものを選びましょう。 主な表書き:
御礼 | 御祝 | 御結婚御祝 | 御出産御祝い |
内祝い | 残暑見舞い | 御中元 | 感謝 |
祝敬老の日 | 寿 | 志 | 御供 |
目的別表書き早見表はコチラ③のしについて

内のし
内のしとは?…贈るギフトに直接のしをかけ、その上から包装紙を包んだ状態
その用途 : 内祝い、香典返し(※地域の風習により外のしで贈ることあるため、確認しましょう。)
相手が受け取る際には、表書きが見えないため、控えめな印象を持ちます。相手ではなく、自分に慶事があった場合の出産内祝いや結婚内祝い、また、香典やお供物へのお返しとして贈る際には内のしで贈りましょう。
外のし
外の使途は?…贈るギフトを包んだ包装紙の上からのしをかけた状態
その用途 : 結婚祝い、出産祝い、お供物
相手が受け取る際に、表書きがすぐに見えます。”誰が””どんな目的で”贈ったかが伝わりやすので、結婚祝いや出産祝い、お中元、お歳暮、法事など、贈り物を相手がたくさんいただく場合には外のしで贈りましょう。また、手渡しできるときも、外のしにして贈るのが良いです。
のし(のしあわび)をつけるとき、つけないとき

✅つけるとき…結婚祝い、出産祝い、お中元、お歳暮など 基本的には慶事、お祝い事の贈り物につけます。 ✅つけないとき…慶事の贈り物、お見舞いなど。また、生ものを贈る場合 のしは、縁起物であり、お祝いの時に使われるものなので、お香典や法事やお供え物などには、のしをつけてはいけません。
④名前の入れ方
名前は、
水引の下になるべくフルネームでいれましょう。 複数で贈る場合は連名で名前を書きます。右側が上座となり、右から年長者や上席者の順に記載しましょう。連名で名前を記載するのは3名までとし、それ以上になる場合は代表者1名の名前を中央に書き、「他一同」と書き添え、残りは別紙に書いて封入しましょう。
よくある質問
Q熨斗に名前を入れなくてもいい?
A名入れは必ずしなければならないというルールはなく、
基本的には自由です。しかし、相手に”誰が贈ったのか”がわかりづらいため、受け取り側のことを考えて、名入れをすることをおすすめします。
Q「のし紙・かけ紙なし」は失礼?
A贈り主や贈った目的が相手に伝わりやすいように、一般的にはのし紙、かけ紙をかけて贈るのがマナーです。
贈るものによってはのしが掛けられないこともありますが、その場合は「のしを掛けず失礼いたします」など一言添えるとよいでしょう。 「のし」は慶事の贈り物や生ものを贈る場合はつけません。
用途別の水引と表書き早見表
目的 | 水引 | 表書き |
お祝い事全般 | 花結び(紅白)  | 御祝 |
結婚 | 結び切り(金銀、紅白) | 御結婚御祝、御婚礼御祝、寿 |
結婚内祝い | 結び切り(紅白)  | 内祝、寿 |
出産 | 花結び(紅白)  | 御出産御祝、祝御出産 |
出産内祝い | 花結び(紅白)  | 内祝(名入れは子供の名前) |
長寿 | 花結び(紅白、金銀) | 福寿、敬寿、長寿、御祝 年齢によって違う表書きは※1 |
御年賀 | 花結び(紅白)  | 御年賀 |
御中元 | 花結び(紅白)  | 御中元 |
御歳暮 | 花結び(紅白)  | 御歳暮 |
お見舞い | 白無地、結び切り(紅白) | 御見舞、粗品 |
お礼 | 花結び(紅白)、無地 | 御礼、謝礼、松の葉 |
香典 | 結び切り(白黒・銀) | 御霊前、御香料、御香典 |
香典返し | 結び切り(白黒・銀) | 志 |
※1 長寿祝いの年齢に応じた名称(これに”祝”をつけて表書きとする) 還暦(満60歳、数え61歳) 古稀(70歳) 喜寿(77歳) 傘寿(80歳) 米寿(88歳) 卒寿(90歳) 白寿(99歳)
贈り物の目的によって、種類やマナーがたくさんありました。せっかくの贈り物ですから、正しい熨斗紙で贈りたいですね!
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