妊娠中は牛タンを食べても大丈夫?妊婦は危険?
もくじ
牛たんを妊娠中に食べても大丈夫?
牛たんは妊娠中でも食べられます!
牛たんには妊娠中に必要な栄養素がたくさんなのでおすすめ。しかし、注意すべき点もあるので食べ方を守って摂取することが大切です。
【妊娠中に摂取したい】牛たんの栄養
牛たんには妊娠中に摂取したい栄養がたくさん含まれているんです!それぞれの栄養素の効果をご紹介します。
たんぱく質
妊娠中期以降には特に、胎児の成長に合わせて妊婦さんに必要なたんぱく質量がアップします。さらにたんぱく質は妊娠中だけではなく、授乳中にも妊娠前より15~20g多く摂取する必要があるんです。牛たんには良質なたんぱく質量が豊富に含まれており、1人前(200g)の牛タンで1日の必要たんぱく質の約2分の1を補うことができるため、とてもおすすめです。
✓妊娠中、授乳中に必要なたんぱく質摂取量
※栄養の摂取量はあくまで目安です。体型、体重によって個人差があります。
- 妊娠初期(~妊娠4ヵ月)・・・50g/1日
- 妊娠中期(妊娠5~7ヵ月)・・・60g/1日
- 妊娠後期(妊娠8~10ヵ月)・・・75g/1日
- 授乳中・・・60~70g/1日
✓牛タンに含まれているたんぱく質量
- 100gあたり・・・約15g
- 1人前(200g)・・・約30g
鉄分
鉄分は妊娠中~産後にかけて、必要不可欠な栄養素。妊娠中は胎児形成のために赤血球が多く作られることで、貧血になりやすくなります。鉄分が不足してしまうとつわりがひどくなってしまったり、さらには赤ちゃんの発育不良や早産になりやすくなります。妊娠中の鉄分不足、実は産後の母乳の出にも影響するんです。牛たんにはそんな鉄分も多く含まれているので、妊娠中に必要な鉄分摂取量と合わせてご紹介します。
✓妊娠中、授乳中に必要な鉄分摂取量
※栄養の摂取量はあくまで目安です。体型、体重によって個人差があります。
- 妊娠初期(~妊娠4ヵ月)・・・9mg/1日
- 妊娠中期~後期(妊娠5~10ヵ月)・・・16mg/1日
- 授乳中・・・9mg/1日
✓牛タンに含まれている鉄分量
- 100gあたり・・・約2mg
- 1人前(200g)・・・約4mg
なんと、鉄分の多い食材の代表ほうれん草と同じ量の鉄分含有量。吸収率の悪い非ヘム鉄のほうれん草に比べて、牛たんは吸収効率のいいヘム鉄なのもポイント!
ビタミンB群(葉酸)
牛たんにはビタミンB群が多く含まれています。そのなかでも、妊娠中に摂取したいビタミンBの効果をご紹介します。
- ビタミンB2…脂質をエネルギーに変える働きを持つため、他の牛肉の部位に比べて脂肪が体につきにくいといわれています。体重管理が必要な妊娠中に嬉しいビタミンです。
- ビタミンB6…つわり症状の緩和に効果があります。妊娠中のつわりはビタミンB6の不足も原因の一つです。ビタミンB6を積極的に摂取することでつわりが緩和するかもしれません。
また、妊娠中に必要とされている【葉酸】は水溶性ビタミンB群です。
妊娠前、妊娠中に葉酸を摂取することで赤ちゃんの先天性疾患の神経閉鎖障害や無脳症の発症を防ぐことができるだけでなく、赤血球の生産を助けるビタミン、たんぱく質の生合成を促進する、重要なビタミンの一つで、赤ちゃんの成長には欠かせない栄養成分になります。
葉酸は妊娠中が480μg/日の摂取が推進されています。
※食事から480μgの葉酸を摂取することは極めて難しく、サプリメントも併用して摂取することがよいと言われています。
(出典:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版))
妊娠中に牛タンを食べる際に注意すること
サルモネラ菌などの食中毒
→妊娠すると、妊娠前には気にする必要のなかった生卵や、お刺身、フレッシュチーズなどの摂取に制限がかかります。その理由は、免役が下がる妊娠中の食中毒のなりやすさにあります。妊娠中に食中毒になってしまうと、薬の制限だけでなく下痢に伴う子宮収縮から、最悪の場合流産になる危険まで。妊娠中はどんな食べ物も中までしっかり火を通したものを食べることを心掛けることで、食中毒にかかるリスクがぐっと下がります。
トキソプラズマ(先天性トキソプラズマ症)
→妊娠中にお肉を食べる際に注意しておきたいのがトキソプラズマ症。健康な人が感染しても症状がないことも多く、症状が出た場合も一般的な風邪のような症状のみで自然に回復します。しかし、妊娠中にトキソプラズマ症に感染してしまうと胎盤を通して胎児に感染し「先天性トキソプラズマ症」を発症する可能性があります。(先天性トキソプラズマ症の4大徴候:水頭症、脈絡膜炎による視力障害、脳内石灰化、精神運動機能障害)トキソプラズマ症は、牛たんに限らず、火がしっかりと通っていない肉類を食べることで感染します。しかし、気にしすぎてお肉などを避ける生活はたんぱく質不足にもなってしまうので逆に良くありません。トキソプラズマは加熱に弱いため、中まで火を通して食べることで、妊娠中でも牛タンを安全に食べることができます。
カロリーと塩分(妊娠高血圧症候群)
→妊娠中の肥満は妊娠高血圧や妊娠糖尿病のリスクがあります。牛たんは牛肉の他の部位のカルビやロースと比べると脂質は少なく、また、脂質をエネルギーに変えるビタミンB2が入っていることでヘルシーなお肉ではありますが、決してカロリーがゼロなわけではありません。牛たんは100g約269kcalあります。また、牛タンは塩で味付けされていることが多いので、食べすぎてしまうと塩分の過剰摂取にも繋がります。食べる量には注意をして適切な量の摂取を心掛けましょう。
牛たんの栄養は妊婦さんにとっては嬉しい効果ばかりですが、妊娠中に牛タンを食べる際は注意すべき必要な点もあります。リスクをしっかりと理解することで、妊娠中でも安全に牛タンを食べることができます。
妊娠中の牛タンの食べ方
適切な加熱処理
妊娠中に牛タンを食べる際は中までしっかり火を通しましょう。レアでは絶対に食べないでください。
冷凍の牛タンを家で食べる際には解凍をしっかりと行うことが大切です。しっかり解凍することで、焼きムラなどを防ぎ、妊娠中に心配な食中毒やトキソプラズマの危険のない安全な美味しい牛タンを食べることができます。
安全に牛タンを食べるための牛たんの解凍方法
おすすめの解凍方法
一番うまみを逃がさない【冷蔵庫での自然解凍】
食べる前日か朝に冷蔵庫へ移すと、8~12時間程度で自然解凍できます。
おすすめしない解凍方法
- 常温
- 電子レンジ
- 湯煎
温度変化が大きいとでうまみの元となるドリップが出やすく、味が落ちてしまいます。また、解凍にムラができてしまったり、雑菌が繁殖して食中毒の危険にもつながります。
牛たんを焼く前の下準備
さらに美味しい牛タンをお召し上がりいただくためには、焼く前に冷蔵庫から牛たんを出しておき、常温に戻すことが重要です。
冷蔵庫から出す目安時間
・夏場:調理する20分前
・冬場:調理する1時間前
調理器具を清潔に
食中毒の対策には牛タンを調理する際の調理器具にも配慮が必要です。
生肉などについている菌が、手や調理器具を介すことで、しっかり焼いたあとでも菌が移ってしまうこともあります。牛タンを焼く際は、手や調理器具の洗浄をしっかり行い、焼く前のお肉は専用のトングやお箸を使うことを徹底しましょう。もし調理前の牛タンを手で触った場合は流水だけではなく、しっかり石鹸を泡立てて手を洗いましょう。
焼きあがった牛タンを取り分けたり切る際は、生肉を調理した調理器具を使わないでください。
牛たんから出る赤い汁は大丈夫なの、、、?
お肉には色素たんぱく質のミオグロビンというものが含まれています。食中毒菌は75度で約1分間加熱することで死滅させることができます。ミオグロビンは80度以上の加熱で色が変わるため、牛たんから赤い汁が出てきた、、、なんて場合もあるとおもいます。この汁の正体はたんぱく質のため生焼けなのではなく心配する必要はありませんが、気になる方はもう少し焼いてから食べましょう。スモークタンは妊娠中に食べても大丈夫?
閣の牛たんスモークは一週間低温にて塩漬け・熟成させ、柔らかくなるまで半日以上スチーム加熱。牛たんの風味を充分に出し、6~7時間ブナのチップで時間を掛けて燻製しております。
スモークタンはスモークサーモンなどと違い、基本的に中まで火を通した牛タンをスモークさせたものになるので、妊娠中に食べても問題はありません。気になる方は再加熱して食べるのもいいかもしれませんね。
まとめ
牛タンは以下を守れば妊娠中に食べても大丈夫!
- 解凍・加熱処理をしっかりとすることが大切です。
- 中までしっかりと火を通して食べましょう。決してレアでは食べないでください。
- 使用する調理器具を清潔に。生肉と焼き上がったお肉に使う道具は必ず分けましょう。
- 適切な量の摂取を心掛け、塩分や脂質の取りすぎに注意しましょう。
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