牛タンの消費量は全世界で約10万トンと言われています。 そのなかでも日本は牛タン国！！ というのも、日本の牛タン消費量は全世界消費量の50％約5万トンと言われているのです。 また、牛タンが名物の仙台の牛タンの消費量はその約1割（5,000トン）を占めています。 しかし、実は日本でたくさん食べられている牛タンの産地はほとんどが外国産なんです。 お家で牛タンを食べて、または仙台に来て牛タンを食べて、

「あれ？仙台名物の牛タンなのに、産地は仙台じゃないの、、、？」「なんで外国産、、、？」

と疑問に思ったかたもいるのではないでしょうか。 気になる国産と外国産の比較や、国産や和牛の商品紹介も含めて、私たちが詳しくご説明します！

仙台牛タンが国産ではない理由は？

 

理由1.　国土の広さ

日本で流通している牛タンの産地の多くはアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド産です。 仙台名物の牛タンの産地ランキングを外国産が占めている理由の一つには、国土の広さがあげられます。 とくにアメリカは日本と比べて広大な国土を持っています。たくさんの牛を育てることができるため、牛タンを出荷できる量も増えます。 実際に、コストコなどの外資系スーパーではお手ごろな値段で牛タンを手に入れることができます。

理由2.　アメリカではあまり食べない

たくさん育てても、希少価値のある牛タンがなぜたくさん日本に出荷されているのか？？ アメリカでは牛肉を食べるのは主要な筋肉がほとんどで、牛タンはあまり食べないそうなんです。 日本ではスーパーなどでもスライスした牛たんが売っているのをよく見かけますが、アメリカのスーパーでは牛タンが売られているとしても、それはスライスした牛タンではなく、皮も向かれていない牛の舌そのままのブロック。 もちろん産地なので値段は安いのですが、自分で下処理をして捌かなければいけないとなると、食べる人も少なそうですね。 日本では簡単に食べることができるのも、牛タンを食べる文化が定着してきたからなのではないでしょうか。 もともとアメリカはホルモンを食べる人も少なく、牛タンを食べる部位ではないと思っている人もいるそうです。

理由3.　部分仕入れが難しい

また、国産和牛の”牛タンのみ”を仕入れるというのがとても困難というのも理由の一つにあります。 よく、焼肉屋やお肉屋が「一頭買い！」と店先やHP、メニューに書いてあったりするのを見たことはありませんか？ 牛たんのみではなく、様々な部位を取り扱う焼肉屋やお肉屋などが国産和牛を一頭買いをすることが多く、牛タン専門店が国産和牛の”牛タンのみ”というパーツ買いで牛タンを仕入れることが難しいのです。 しかし、閣ではそんなあまり手に入らない希少な国産、和牛の牛タンもご用意しております。 後ほど商品を紹介させていただくので、この機会にぜひ試してみてください！

理由4．国産牛タンの希少価値

これまでの理由を含めると、国産の牛タンの希少価値は大体つかめたでしょうか？？ まずは国土面積の問題で国産の牛タンの数が少なく、国産牛自体が希少です。 また、牛一頭からとれる牛タンが約1kgほど。 ”牛タン”という部位自体も希少なのです。 これらの理由から国産牛タンの価値はどんどん上がり、スーパー等では手に入らなくなってきてしまいました。  

理由5．外国産が牛タンに向いている

しかし、国産牛タンは希少なので仕方なく外国産で、、、なんてことはまったくありません！！ 外国産牛タンは、希少な国産牛タンにも負けない美味しさがあるんです！ 肉本来の味わいを大切にし、肉を柔らかくする加工(インジェクション加工)などを行わない閣の牛タンは、肉質が命。 そんな「牛たん料理 閣」で扱う牛タンのほとんどがアメリカ産・カナダ産です。閣ではアメリカ産・カナダ産でもさらに厳選、徹底したこだわりで仕入れを行っています。 アメリカ産やカナダ産の牛肉の場合は肉質が柔らかいので、牛タンを分厚く切っても美味しく仕上げることができます。アメリカやカナダの牛も、和牛と同じように穀物飼料で育てられ、運動をさせないことで、脂身が多くなるためです。 また、独特の臭みも少ないとされ、「厚切りなのにサクッと歯切れのよい」「溢れ出すジューシーな肉汁」「臭みがなく肉本来の味が楽しめる」と評判の閣の牛タンに最適なのがアメリカ産・カナダ産とも言えるのです。  

外国産牛タンの安全性

外国産って安全なの？という不安を抱いている方もいると思うので、外国産牛タンの安全性についてもご説明します。

安全性と考えるとBSE（狂牛病：牛の脳の神経細胞が空胞化し、異常行動、運動失調などを示し、死亡するとされている）が思い浮かぶのではないでしょうか。

結論、輸入された牛タンは、国の定めた検査が実施されているため、安全性には問題ありません。

まず、WHO（世界保健機構）、OIE（国際獣疫事務局）基準においても安全性が確認されています。 また、日本に輸入される牛肉は、農林水産省と厚生労働省の検疫所で厳しくチェックされております。 さらには、各地方自治体の保健所、そこから各完売店や加工業者のお肉のプロたちのチェックも合格したものだけが私たちの口にはいるので、 外国産の牛タンも安全にお召し上がりいただけます。  

【比較表】国産と外国産牛タンの比較

	アメリカ産	国産・和牛
飼育方法：	グレインフェッドと（穀物を中心とした高エネルギーなエサで肥育する方法） フィードロッドと（出荷される前の牛を柵で囲い込み、濃厚飼料を与えて育てる方法）	穀物、とうもろこし、ふすまや稲わらなどの様々なエサで牛小屋で肥育する。
特徴：	臭みはなく、適度な脂肪がついた柔らかい肉質になりやすい	日本独自の肥育方法とエサによって、ラクトンと呼ばれる香り成分が多く含まれており、加熱すると甘く、香りが良い
価格；	普通～やや高い	非常に高い

  アメリカでは霜降り肉よりも赤身が好まれ、上質な赤身肉を作る研究などが行われているので脂肪分が少なく、そういう意味ではヘルシーであるいえます。 国産牛と表記されているものはほぼ交雑種とホルスタインで、和牛と表記されているものは黒毛和牛のことを指します。 ＜アメリカ産とオーストラリア産、ニュージーランド産の違いはこちらの記事で紹介しています＞

✓国産と和牛の違い

和牛と国産牛は全く別物だということは知っていましたか？ 和牛と国産牛は明確に区別されているんです。

	◇和牛 和牛に指定されているのは4品種のみ。こちらは日本で生まれて日本で育てられます。中でも有名なのが黒毛和牛です。	◇国産牛 日本で飼育された牛ですが、外国で生まれても、全肥育期間中で日本国内での肥育期間が一番長い牛は国産牛になります。
特徴：	和牛の方が、赤身部分では味に深みがあり、脂身部分では甘みが強い	国産牛のお肉のほうがクセやしつこさが少ないため食べやすい
価格：	国産牛の約2倍	外国産より高い

和牛は国産牛に比べて筋肉繊維のキメが細かく、お肉を口に入れて噛むと繊維がほどけやすいため柔らかく感じます    

国産・和牛・外国産の食べ比べができます！

ここまで、産地による違いや特徴、それぞれの良さをご理解いただけたと思いますが、次はぜひ、実際に味わって比較してみませんか？ 閣では国産牛、和牛、アメリカ・カナダ産牛のすべてを”牛タンステーキ”としてご提供しております！ あまり手に入らない和牛や国産牛も取り扱っている閣だからこそできる、他ではできない牛タン専門店の牛タン産地食べ比べ！ この機会にぜひお試しあれ！！

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