もくじ
やってはいけないお肉の解凍方法
室温・常温での解凍
お肉を室温で解凍すると、細菌の繁殖が加速し、食中毒の原因になります。さらに、ドリップと呼ばれているお肉のうまみ成分が一番出てしまいやすい解凍方法のため、室温や常温での解凍は避けましょう。水につけて解凍
お肉を直接水につけて解凍してしまうと、水がお肉の風味や栄養が流れでるためお肉の風味が損なわれます。さらに、お肉の表面が水に濡れることで細菌の繁殖が加速します。お肉を洗ってはいけない理由とされている食中毒の交差汚染の恐れもあるため、お肉を直接水につけて解凍することはやめましょう。
電子レンジでの解凍
電子レンジでの解凍は高温での解凍になるためうまみ成分であるドリップが多く出てお肉の風味が落ちます。さらに、加熱にムラができてしまうため、均一に解凍ができません。焼きムラや食中毒の可能性にもなるので電子レンジでの解凍は避けましょう。これもダメ!解凍後の再冷凍
お肉は適切な冷凍方法でなければ、冷凍することで水分が失われます。そのため、再冷凍をすることで肉質が落ち、味が落ちます。さらに、衛生的にもよくないので解凍したお肉を再冷凍することはやめましょう。解凍したお肉が使いきれなかった場合
解凍したお肉が使いきれず、どうしても再冷凍がしたい、、、。そんなときは、お肉を調理してから冷凍することをおすすめします。調理後のお肉の冷凍は、食中毒菌などの雑菌の心配が少なくなるため衛生的にも安全です。肉質が落ちることも防げます。適切な解凍方法
冷蔵庫での解凍
冷凍肉の解凍は低温で時間をかけて解凍することで、うまみ成分のはいった”ドリップ”の流出が防げます。一番おすすめの解凍方法が冷蔵庫での解凍です。冷蔵庫での解凍は、一番冷凍庫との温度差が少なく、低温で時間をかけて解凍することができるためお肉の質を保ったまま解凍することができます。
流水での解凍
おすすめなのは冷蔵庫での解凍ですが、今すぐ解凍したい場合や時間がない時には流水での解凍もできます。お肉を保存袋などに入れた状態のままで、ボウルにお水をいれて冷水を流しながら解凍してください。お湯での解凍はドリップが多く出てしまうためおすすめしません。
電子レンジの解凍機能を使用しての解凍
解凍機能のある電子レンジでは、電子レンジでの解凍も可能です。この場合は、冷凍庫から出してすぐの凍った状態で電子レンジに入れましょう。包んでいるラップなどは外し、100W~200Wの低温で解凍することをおすすめします。
※ご使用になる電子レンジによって使用方法や時間の目安が変わります。
お肉の大きさ別解凍時間目安
- 薄切り肉(約1 cm厚さ以下): 冷蔵庫で約3時間
- ステーキ用肉(約2〜3 cm厚さ): 冷蔵庫で約8時間
- ロースト用肉(約5〜10 cm厚さ): 冷蔵庫で約12時間以上
お肉の冷凍保存方法
パックのままの冷凍はNG
スーパーなどで購入したパックのまま冷凍庫に入れることはお勧めしません。パックに入ったお肉は空気に触れているため鮮度が落ちやすく、ドリップが出ていることもあります。移し替えてから冷凍庫にいれるとお肉の品質が落ちにくくなります。ラップと保存袋を使用
保存容器は空気に触れるためおすすめしません。お肉が空気に触れないようラップでぴったりと包み、ジッパーの付いた密閉保存袋に入れて保存しましょう。金属製のトレイを使用して急速冷凍を!
急速冷凍機能のない冷凍庫は、熱伝導の早い金属バットを使用することで、お肉の冷凍を早めることができ、品質を保つことができます。お肉別冷凍方法
バラ肉・小間切れ肉
水分をキッチンペーパーでふき取ってから、なるべく薄く、平らにならべてラップで包み密閉保存袋に入れて冷凍してください。3枚ずつなど小分けにすると急速に冷凍されやすく、また使用する際も使いやすくなります。
鶏モモ肉・むね肉
ドリップや水分はキッチンペーパーでふき取ってからラップで包み密閉保存袋に入れて冷凍してください。
ひき肉
使う予定の分量に小分けにして、ラップでぴったりと包み、密閉保存袋に入れて冷凍してください。なるべく薄くすることで急速に冷凍することができます。解凍も時短になりおすすめです