もくじ

焼肉屋さんや通販などで食べることのできる牛タン。牛たんの食べ方としては、薄切りや厚切りにスライスされた牛タンを焼いて食べる「牛タン焼き」が有名ですが、他にもいろいろな食べ方や調理方法があります。
最近ではコストコで人気の「USAチルドビーフ カワムキタンVP」など、ブロックでの牛タンも手に入れることができるようになってきました。
今回は牛タン焼き以外の牛タンの調理方法や「牛タンブロック」を購入した際の、部位ごとにおすすめの調理方法、食べ方をご紹介します。それぞれの牛タンの部位の特徴によって美味しく食べることのできる調理方法が違うので、ぜひこの記事を参考に牛タンを余すことなく楽しんでください。
牛タンの部位について

牛タンには部位が4つあります。 部位によって見た目も、味わいも、食感も全然違うのです。それぞれの特徴をまずはご紹介します。
タン先の特徴
舌の先の部位です。舌先は筋肉が発達しているため、タン元に比べて肉質は固く、やや臭みが強い部位になります。タン中の特徴
舌の中心の部位です。適度に歯ごたえがありつつも柔らかく、脂ものっていて、旨味もあります。タン元の特徴
舌の根元の部位です。舌の根本はあまり動かさないため筋肉も発達しておらず、最も柔らかく、脂ののっている部位です。タン下の特徴
舌の下側(裏側)の部位です。タン下は筋が通っているので固く、少し臭みもあります。筋の部分も美味しく調理できるため、捨てないで取っておいてください!タン元とタン先の見分け方
タン先:牛タンブロックを横から見て、やや細くなっているほうがタン先。タン元に比べて赤味が強いです。タン元:牛タンブロックを横から見て、やや太くなっているほうがタン元。白いサシが入っています。
牛タンの部位別おすすめの調理法・レシピ
シチューなどの煮込み料理に【タン先】調理法・レシピ
牛タンカレー・シチュー

タン元に比べると硬めの食感のタン先は煮込むと筋繊維が崩れるため柔らかく、深い旨味を引き出すことができるためシチューやカレーなどの煮込み料理に向いています。
牛タンのタン先は小さくカットしすぎると煮込んだ際に固くなってしまうので、半月サイズまでのぶつ切りがおすすめ。
(引用:Kurashiru「圧力鍋でやわらか タンシチュー」)
材料(2人前)
シチュー- 牛タン (ブロック)300g
- 水 (下ゆで用)適量
- 水200ml
- 赤ワイン150ml
- デミグラスソース200g
- (A)トマトピューレ大さじ1
- (A)ウスターソース小さじ1
- (A)砂糖小さじ1
- (A)コンソメ顆粒小さじ1
- (A)塩こしょう小さじ1/4
- (A)ローリエ1枚
- じゃがいも100g
- にんじん100g
- ペコロス4個
- 水150ml
- (B)有塩バター15g
- (B)コンソメ顆粒小さじ1/2
- クレソン (添える用)10g
- 生クリーム (仕上げ用)大さじ1
作り方
準備.じゃがいもは皮をむき、芽を取っておきます。にんじんは皮をむいておきます。1.じゃがいもは4等分に切ります。にんじんは縦長になるように4等分に切り、面取りをします。ペコロスは根元1/3程度に十字に切り込みを入れます。
2.圧力鍋に牛タンと浸かる程度の水を入れて中火で加熱し、沸騰したら10分程ゆで、ザルにあげて流水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
3.2を半分に切ります。
4.脂と水気を拭き取った2の圧力鍋に3、水、赤ワイン、(A)を入れて混ぜ、蓋をして中火で加熱します。圧力がかかり、蒸気が出てきたら弱火で25分加熱して火から下ろし、圧力が完全に抜けるまで置きます。
5.付け合わせを作ります。鍋に水、(B)、1を入れて中火にかけ、落し蓋をしてやわらかくなるまで15分程加熱し、火を止めて汁気を切ります。
6.4の安全ロックピンが下がったら蓋を開けて、デミグラスソースを加え、かき混ぜながら中火で10分程加熱します。全体に味がなじみ、とろみがついたら火から下ろします。
7.器に盛り付け、5、クレソンを添え、生クリームをかけて完成です。
しゃぶしゃぶや焼肉で【タン中】調理法・レシピ
牛タンしゃぶしゃぶ

適度に歯ごたえがありつつも柔らかく、脂ものっていて、旨味もあります。舌一本からとれる量が多いため、焼肉屋さんやスーパーなどで”牛タン”として扱われていることが多いのがこのタン中です。ブロックから調理できる場合はしゃぶしゃぶ用の薄切りにして、人参や水菜などの好きな野菜と一緒にしゃぶしゃぶにして楽しむのもおすすめです。牛たんの美味しい出汁で、焼き肉よりもさっぱりと食べることができます。
薄切りにスライスするコツ
牛タンブロックを薄切りにスライスする際は、少し凍らせてからカットすると薄くスライスしやすいです。
※凍らせすぎると硬くて切りづらいので、凍らせすぎないように注意してください。
薄切り牛たん焼き
焼いても柔らかいので、やはり牛タン焼きの食べ方もおすすめです。薄切りの牛タン焼きや、お家でネギ塩牛タンを作ってみるのもいいかもしれません。仙台牛タン焼きに近づけた牛タンの美味しい焼き方・レシピもご紹介しています!(牛たん料理閣公式オンラインショップ|「自分でも作れる?仙台牛タンの味付け」)
美味しい出汁の牛タンスープ【タン下(サガリ)】調理法・レシピ
牛タンスープ

焼くだけでは硬くて食べれない筋は煮込んむことで筋繊維がほぐれ、美味しい出汁がでます。美味しい牛タンスープを作ることができます。
材料(2人前)
- 牛タンサガリ(スジ・タン下),タン先150g
- 水700ml
- 長ネギ(白髪ねぎ用) 10cmほど
- 鶏ガラスープの素 大さじ1
- すりおろし生姜 大さじ1
- すりおろしニンニク 小さじ2
- 粗挽き黒コショウ 小さじ1/2
- 塩 お好み量
作り方
1.長ネギは白髪ねぎにして、水に5分ほどさらしておきます。2.鍋に水(材料外)と牛タンを入れ、2分ほど茹で、色が変わったら水気をきります。
4.水(材料内)、2の牛タン、調味料をすべて入れて中火で10分~20分煮込みます。
5.器に盛り付け、1の白髪ねぎをのせて完成です。
煮込み時間はお好みで調整してください。スジやタン下、タン先は煮込めば煮込むほど柔らかくなります。
厚切り牛タンステーキがおすすめ【タン元】調理法・レシピ
厚切り牛タンステーキ

牛一頭からとれる量が少ないため、牛タンの中でも希少部位とされているタン元。サシが多く牛タンの部位の中で最も柔らかいので、厚切りの豪華な牛タンステーキがおすすめ。プリッとした食感とジューシーな最高級の味わいを楽しむことができます。ブロックでタン元を調理する場合は焼いてから好きな大きさにカットして食べるのもおすすめです。
牛タンステーキの焼き方はコチラ(牛たん料理閣公式オンラインショップ|「美味しい牛タンの焼き方」)