牛タン専門店などでよく見かける「 レモン を添えた牛タン」。実際に食べてみると、レモンのさっぱりとした酸味が牛タンのコクを引き立て、あと味を軽やかにしてくれます。しかし、「なぜ牛タンにレモンをかけるのか？」と疑問に思ったことはありませんか？
この記事では、牛タンにレモンをかける理由について、「味」「健康効果」「相性」という観点から、詳しくご紹介します。ご自宅で牛タンを楽しむときにも役立つ豆知識です。

牛たんに レモン をかけるのはなぜ？

レモンの酸味が牛タンの脂を中和し、旨味を引き立てる

牛タンは適度な脂としっかりとした弾力が魅力ですが、厚切りの牛タンなどは脂が強く、「ちょっと重たい」と感じることも。ここで活躍するのがレモンの酸味です。

レモンに含まれるクエン酸が、口の中の油分をさっぱりと中和し、後味を軽やかにしてくれます。さらに、レモンの爽やかな香りが、牛タンの香ばしさやジューシーさを引き立て、全体の味わいをより一層引き締めてくれるのです。

栄養面でも相性抜群！牛タン×レモンの健康効果

牛タンは鉄分やビタミンB群、亜鉛などを豊富に含む栄養価の高い部位です。そこにレモンを組み合わせることで、健康面でのメリットがさらに高まります。

• ビタミンCで鉄の吸収率アップ：レモンに含まれるビタミンCが、牛タンに含まれる「ヘム鉄」の吸収をサポート。貧血予防や疲労回復、美肌効果も期待できます。
• リモネンで消化促進＆リラックス：レモンの香り成分「リモネン」はリラックス効果があり、消化を助けてくれる働きも。

牛タンに含まれるタウリンとビタミンCを一緒に摂ることで、免疫力の強化や抗酸化作用による細胞保護など、相乗効果が得られます。

▶ 牛タンの栄養について詳しくはこちら → 【美容と健康に！牛タンの栄養とカロリー】

レモンをかけることで食感もアップ！

焼きたての牛タンにレモンをかけると、酸の働きによってたんぱく質がやわらかくなり、ジューシーでやさしい食感になります。

また、少し焼きすぎて固くなった牛タンにも、レモンの酸味と香りを加えることで美味しく食べやすくなる効果も。

レモンはいつかけるのが正解？

おすすめは「焼いた後」にかけること。焼く前にかけてしまうと、レモンの風味が焼く時に飛んでしまうからです。

仙台名物の牛タンはすでに味付けがされていることが多いため、まずはそのまま牛タン本来の味を楽しみ、途中でレモンを加えて味の変化を楽しむのがおすすめです。

▶ 味付け・食べ方についてはこちら → 【牛たんおすすめの味付け＆美味しい食べ方】

レモンには減塩効果も？

レモンには料理全体の風味を引き立てる効果があり、以下のような理由で「減塩」にも役立つとされています。

• 酸味が塩気の代わりに：料理に爽やかさをプラスし、塩分控えめでも満足感のある味わいに。
• 旨味を引き立てる：酸味によって牛タンの旨味がより強調され、塩分控えめでもしっかり美味しい！

まとめ｜牛タン×レモンは美味しさも健康効果も満点！

レモンを牛タンにかける理由は、単なる風味付けだけでなく、脂っこさを中和してさっぱりとした後味にする、栄養吸収を高める、柔らかさを引き出すなど、様々なメリットがあります。

ご家庭で牛タンを楽しむ際は、レモンをうまく活用して、より美味しく、健康的に味わってみてください。

この記事の執筆・監修について

執筆・監修：株式会社閣 EC事業部

1988年創業、仙台に根差した牛タン料理専門店 牛たん料理閣（かく）。
「秘伝の塩」「職人の技」「品質の追及」 を掲げ、牛タンの概念を覆す食感と味わいは唯一無二と評され、
ミシュランガイド宮城2017特別版にも掲載されるなど、多くの実績を重ねてまいりました。

「仙台までなかなか行けない」「遠方の家族に贈りたい」というお客様の声に応え、EC事業部では通販事業を開始。
店舗の味をできる限り再現するための商品開発や、ご家庭でも安心して調理いただけるよう
「焼き方指南書」 を作成するなど、試行錯誤を重ねてまいりました。

本記事は、牛たん専門店として長年培った知見と、
農林水産省など公的機関が公開するデータを参考に構成しています。
専門店の味を全国にお届けする想いを込めて情報を発信しています。